こんにちは、一級建築士の牧野直子です。
2016.03.31にTBS系列で放送された「激突ニッポン仕事人 若き才能VSベテランの技」
なぜこの若い人たちは、お客さまから選ばれているんだろう。
どうして本来とは違う方法なのに、支持されているんだろう。
そういう視点で見てみると、その奥底に流れている、マーケティングのヒントがわかります。
出演している方たちは、
「修行3か月、開店1年でミシュランを取った」すし職人
「お客様の意見なんて聞かない」カリスマ美容師
「お客にタメ口を言う」カリスマショップ販売員
「せりに行かない」仲買人
「お客様は神様は死語」という旅館の若女将
といった方たち。
記事が長くなったので、2回に分けて、その続編です。
まだ読まれていない方は、こちらから
若き才能VSベテランの技からマーケティングのヒント1
ポイント3 :SNS、IT
「せりに行かない」仲買人
「お客にタメ口を言う」カリスマショップ販売員
「10億円の借金からV字復活した」旅館の若女将
彼らの共通点、それがSNS&IT です。
仲買人なのにせりに行かない?
その答えは、「漁師さんから直接買い付けるから!」
せりに行かずに、漁師さんから直接鮮度の高い魚を、LINEをやりとりして買い付けている。
実物を確かめないと良さがわからないでしょ、という別の仲買人さんの意見がありましたが、この方の場合、自分がさわってわからなくてもいい理由。
それは、漁師さんとの信頼関係ですよね。
せりに出さない分、高額で漁師さんから普段から購入し続けているから、オススメを漁師さんが選んでくれるわけ。現に、最初に○○さんの魚を箱につめたあとで、その残りをせりに出されていました。
ツイッターで情報発信
カリスマショップ店員さんは、若者世代らしくツイッター。しかも、女子高生が確実に携帯を見る放課後の時間をねらって、商品の紹介をしています。ツイッターで情報発信をし続けて、個人のファンを作っていっているからこその売上なんですね。
10億円の借金からV字回復した旅館
こちらもITを駆使。お客様の好みや、会話を女将が携帯に入力すると、旅館のスタッフがそれを即座に把握して、料理に組み込んだり、きめ細やかなサービスを行っていました。
ITだから冷たいという感覚は、もう大昔の話であって、ITは温かいおもてなしの心をさらに加速させるために使われている、ということでした。
ポイント4:関係性
ポイント3のSNSからつながる話ですが、SNSやITを使うことは、お客様との関係性の向上につながっています。
本当に失敗して嫌な思いをさせてしまった場合は、心底謝る必要はあると思います。
でも、必要以上にクレームを言うお客様に、媚びる必要はないかと思います。
“お客様は神様です“
これはお客様とお店との構図が、明らかに上下関係になっています。
お客様が上、お店が下です。
でも今の時代は、対等、もしくは、お店の方が先輩 という立場のほうが、お互いにとっていい関係。
親密な関係性を作っていくことが、これからのお店づくりのポイントですね!
若手とベテランの技から考察したマーケティングのヒント、私もいかしていきたいと思います♪
関連記事
牧野 直子
最新記事 by 牧野 直子 (全て見る)
- ルーフバルコニー、屋上テラスの良さ - 03/05/2018
- 小規模多機能って何? - 03/01/2018
- 「ユニバーサルデザイン」と「バリアフリー」の違いってわかりますか? - 02/28/2018