こんにちは、小さなお店を元気にするチアリーダー、一級建築士の牧野直子です。
TBSのがっちりマンデーで「儲かる商店街」という特集をやっていました。
録画して、毎週かかさず見ているんですが、特に今回は、興味のある特集でした。
その中で、活性化に成功した商店街が3つ特集されていました。
トラック朝市で活気を作った商店街
山口県岩国市 仲通り商店街
商店街にトラックが次々やってきて、朝市を始める
朝市を出店しているのは近くの生産者さんたち
毎日ではなく、月の一回
朝市目当てに、次々とお客さんがやってくる。
朝市が終わったころに、商店街がオープンして、朝市帰りの人たちが、商店街で買い物をして帰っている
考察
新鮮とれたて野菜は、キャッチーだし、朝市目当てにやってくるお客さんもたくさんいると思います。
アーケードがある商店街の良さをうまく利用していますよね。
アーケードがあるから、雨が降っても大丈夫。道路の中じゃないから、交通の妨げにもならない。
「開店前のアーケード」というデッドタイム・デッドスペースを活用しているから、新たな設備投資もいらない。
納得です。
朝市の農家さんからの、出店料はどのぐらいなのかな。売上のパーセンテージかな。それは商店会に払っているんだろうか。そのあたりが気になるところ。
ごちゃ混ぜで成功した商店街
愛知県名古屋市中区 大須商店街
一時は活性化していたものの、商店の経営者の高齢化が進み、シャッターが目立つように。
それが、若者からお年寄りまでが集う、明るく楽しい商店街へと変貌。
「ごちゃ混ぜ」をあえてOKにした
アメ横風な店があったり、原宿系があったり、秋葉系があったり。
考察
ポイントは「仲介」ですよね。
商店の方は、どんな人に使われるかわからない、という不安があり、ずっと貸し渋りをしていた。
そこで、仲介の方が、店をやりたい若い人たちに代わって、地権者さんたちと根気よく話をつづけた。
きっと、その交渉に熱意があったんだと思います。
地権者さん側にも、若い人たちに来てもらいやすくするため、修繕リフォームをした状態で、提供していたり。
低コストで商売を始めたい、という若い方たちと、地元密着で数十年商売をやってきた高齢者の方たちとを、うまく結んだ
ここでの事例のように、米ヒョウのような、大きなチェーン店の誘致も、起爆剤となっていました。
交通の便をアップした商店街
福岡県北九州市 枝光本町商店街
坂道が多く、特にお年寄りには不便という環境を変えて、商店街が活性化
その秘密は?
その秘密は、乗り合いタクシーでした。
山の上の住宅に住んでいる方たちと、商店街を結ぶ乗り合いタクシーをタクシー会社が運航していました。しかも運賃が150円とバスよりも安い。
山の上から下へ降りてくる時は、お年寄りも一人で歩けるが、商店街で買い物をした上で、山を登るのは一苦労。そこに、乗り合いバスがちょうどいい。
考察
その間には、病院などもコースに含まれているので、病院に行ってから、商店街、、などお年寄りの生活スタイルによくあっている。
これは、タクシー会社さんの心配りに一本。
あと、このテーマで紹介しておきたい商店街の活性化は、「100円商店街」
100円商店街
山形県新庄市 南本町商店街
2ヶ月に一度「100円商店街」というのをやっていて人を集めているそうです。当日は商店街の各店の店頭であらゆる品物が100円で売られている。
100円商品は店先に置き、会計は店内で行うのがポイント。これにより店内の通常の値段の商品にも興味を持ってもらい、それらの購買も狙うことで赤字にならないように工夫されている。2日間で2万人が押し寄せる大盛況になったそうです。いまや全国に100以上の100円商店街が広がっているとのこと。
考察
「100円商店街」で検索してみて、HPを見たら、かなり取り組みが広がってるんですね♪
100円ショップならぬ、100円商店街ですよね。
これも最初に仕掛けた方の努力がすごいと思います。
それぞれのお店に、100円で出せる目玉商品を作ってもらわないといけないですから。
そして告知や集客。とにかくやることは大変ですが、その形ができてしまうと、お客さんはとてもわくわくできるイベントです。
全国に広がった理由もよくわかります。
商店街活性化に共通していることは
共通して思ったことは、商店街の活性化とは、資金力で何かを活性化するのではなく、人のやる気を再燃させたり、商店街の方のまとまりを作ったり、人づくりの活性化なのですね。
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牧野 直子
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