こんにちは、小さなお店を元気にするチアリーダー、一級建築士の牧野直子です。
男性と女性の買い物の違い
男性は目的の商品があると、一直線に目的物を購入する方が多い。
女性は目的の商品はあったとしても、その店に行くまでのウィンドウショッピングを楽しむなど、経過や場の空気も含めて、楽しむ人が多いそうです。
男性はモノを買っていて、女性はモノだけではなく、「買い物」という体験も含め、商品を購入するのです。
そして、どちらが口コミが多いかというと、圧倒的に女性ですよね。
これらを考えると、女性が心地よく買い物できるようにする、そしてそれが出来た場合は、口コミの力もぐんぐん桝ということです。
つまり、商品以外の場の空気が、いかに大切か!ということ。
小さいものにこだわると印象が変わってくる
コストをなるべくかけずに、印象を変えるオススメなのが、「小さいものにこだわる」ということです。
お店の中で、目に付きやすい場所というのは、当然ですが、視界に入る場所です。
壁の高いの方よりも、人の視線の高さ。
遠くの柱よりも、近場のテーブル。
視界に入ってくるところを重点的に変えていくといいんです。
その中でも、効果的なのはどこでしょうか。
それは、人の手にふれやすいところです。
例えば、扉の取っ手。
取っ手は、人の手にふれます。
例えば、トイレのドアの取っ手を、こだわりの取っ手に変えてみる。
それだけで、「おっ、この店は、こんなところにまで気を使っているのか!」と感じます。
空間の質の印象までもががらっと変わってきます。
取っ手は、さまざまなデザインのものがたくさん出回っています。
例えば、陶器の取っ手。
青、赤、黄 カラフルな色、そして、いろんな模様の入った取っ手。
他には、ガラスの取っ手。
取っ手を変えるだけで、印象がとても大きくなります。

手に触れるところは、効果が高い
あとは、スイッチプレートなど。
スイッチプレートも、木目調のもの、シンプルなシルバーのプレート、陶器制のプレート。
いろいろなものが売られています。
今、あるプラスチックのスイッチプレートをそんな素材のものたちに交換するだけで、おっと思わせるものになります。
特に女性が手に取るものは、感触も無意識に覚えていて、こだわりを持ったものに交換すると、思った以上に、効果が出るんですね。
小さくても効果がバツグンのディスプレイ
ディスプレイでも、目につきやすいところから、考えていきましょう。
例えば、テーブル上の、一輪挿しの花。
生花がテーブルにさりげなく飾ってあると、本当に気分がよくなりますよね。

テーブルの上の一輪挿しは、おしゃれ
あるいは、センスのいいキャンドル。
暗くなってきて、照明が落ちてきた時に、素敵なキャンドルがテーブルを照らすととてもロマンチックですよね。
こんなちょっとしたことでも、場の印象はがらっと変わります。
大規模な内装リフォームができない場合、そういった細かな部分のリフォーム やディスプレイをやってみてはいかがでしょうか?
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牧野 直子
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