こんにちは、店舗活性化プロデューサーの牧野直子です。
昔と未来だったら、どっちに行きたい?
昔と未来だったら、どっちに行きたい?
しばしば、友達どおしで聞く質問あるあるですね。
私だったらどうかな。行ってみたいのは、子供たちがどんな感じで成長してるか、未来の私がちゃんと生きれているか、それに興味があって未来って言うかもしれません。
でも、お店の内装で考えると、ちょっとそれは違うかもしれませんね。
未来を見せることの意味
私は新宿に住んでいるのですが、ある時、度肝を抜く車が現れました。
それは、トラックの上に女性の巨大なロボットが2体乗っているものでした。
うわあ、なんだこれ!と思ったのですが、それはどうやら新宿にオープンするロボットレストランの宣伝カーでした。
それを見て、驚いたものの、お店には行かずに数年がたちました。
ある時、私が設計した外国人向けのホテルに久しぶりに行ってみると、そのロボットレストランのパンフレットが置いてありました。
支配人に聞いてみたところ、外国人には異様に人気が高く、外国人向けに観光名物化しているらしい。
そのホテルからは離れているので、意外だったんで調べてみました。
実は、ショーを見るレストランだったんですね。
料理だって、全員一律のお弁当を出すとのこと。
そっか、レストランとは言っているけど、レストランを売りにしているのではなくて、
ショーを売りにしているところだったのね。
観光客の外国人に人気ということは、もの珍しさに見に来る人たちで、成り立っているということ。
普通のレストランとは、ビジネスモデルが違います。
それに製作費100億円らしい。すごい資本です。
これは一種のアトラクションですね。
飲食店を考える
飲食店で、近未来風の内装と、懐かしい昔スタイルの内装を比較した場合、昔懐かしいほうがリピートが増えると言われています。
近未来は、どうなっているのかが知りたいから、一度は見てみたいが、一回見て、そのネタを知ってしまったら、それでいいや、と思ってしまうのが人間の心理だからです。
反対に昔懐かしい雰囲気は、昔の懐かしさゆえに、昔話に花が咲いたりして、何度もリピートしたくなる人が多い。
昭和の町を模した赤ちょうちん、何度も行きたくなりますよね。
昔なつかしい小学校の内装を模した居酒屋なんてのもありますものね。
未来のものを作ろうとすると、かなり大きな資本がいる、そして一見さんがお客様のメイン。
一方、昔の雰囲気を出すのは、資本は少なくてすみます。リピートがたくさん生まれやすい環境です。
どちらを目指すかは、オーナー次第。
お店を作る時のコンセプト作りの参考になれば嬉しいです。
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牧野 直子
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